2025年3月27日木曜日

3月22日㈯:柿田川GDC(柿田川暁秀デニムコレクション)のイベント報告です!

  2022年度(1組~4組)、2023年度(1組~3組)、2024年度(1組~3組)までの中学2年生の探究学習では廃棄寸前のデニムのアップサイクルした製作に取り組みました。素材は東京の株式会社ヤマサワプレスの代表取締役の山澤亮治さんから無償で提供していただき、毎回のテーマを決め、それに基づいたグループごとの作品を製作し、発表しました。

 山澤さんは、素材の提供だけでなく、構想、製作、発表、リフレクションまでの一貫をずっと生徒に寄り添い、アドバイスをして下さいました。生徒の発想を尊重し、それをどのように形にしていけばよいか、具体的に教えていただきました。デニムにアクリル絵の具でペイントしたり、袖を別の衣服から切り抜いてデニムと合体させたり、デニムをひっくり返したり、など既存の形にとらわれない思考を生徒に表現方法として教えていただきました。

 探究学習とは、「日常生活や社会の中にある問題について、その本質を自ら探り、真の姿を見究めようとする学習のこと」、と定義付けされています。また、主体的、対話的な深い学びを実現し、人生を生き抜くために必要な学びとして重視されています。

 この学習は、家庭科領域内の製作に重きを置いた学習とは全く違い、課題を考え、ゴールまでの形を構想していくプロセスが重要なのです。グループで考え、グループで協働し、誰かが休むようなことあれば皆でフォローし、決して仲良しではないグループ編成で1人1人がその場でどのようにしたら円滑でミッションに取り組めるか、そのグループの数ほどに違う悩みなどを抱えながら、ゴールに前進していきました。社会に出た時には決して仲良しグループでいつまでも同じ職場で仕事をすることは皆無です。悩み、考える学習こそ生徒達の成長がよく見えてきます。

 今回の柿田川GDCでは、1期生~3期生までのミックスメンバーでモデル、裏方の募集をしました。私と生徒で1月から何度も打ち合わせをし、当日を迎えました。今回は司会の方、ミキサーの方、イベント運営のお仕事の方、様々なプロの方と1日ご一緒させていただきました。当日はファッションショーのステージ設営、ショー、片付け、その後別館オアシスでは今年度24グループの展示も生徒と作り上げました。数日前の事ですが、1時間ごとの動きが夢に出てくるくらい緊張もし、充実した1日だったと思っています。生徒は驚くほどモデル、裏方が大活躍しました。

 また、東京から山澤亮治さんもかけつけていただき、ランウェイを見ていただきました。「生徒みんな素敵ですね!」と大絶賛をされていました。生徒達も大喜びです。

 生徒の表情を思い出すと目頭が熱くなります。生き生きとしていました。新たな発見を沢山見ました。この学習の答えは1つではありません。各自が今後もどんな課題を見つけ、どんな解決があるのか、人生と同じように考えて前進していって欲しいと思います。

 この3期の活動にあたり、株式会社ヤマサワプレスの山澤亮治さんはじめ、柿田川GDCのショーの機会を作って下さった大東紡エステート株式会社専務取締役西島俊則さん、株式会社シードの尾上空さん、その他携わっていただいたショーの企画の方々、本校先生方、励ましてくださった保護者の皆様、に感謝を申し上げます。有難うございました。

この取り組みの成果として様々な所で生徒達の展示をしました。

  • 2022年4月27日~29日:東京ビッグサイト
  • 2024年5月30日~6月2日:富士宮イオン
  • 2025年3月23日~28日:柿田川サントムーン別館1階オアシス
その他の活動として、
  • 2023年7月5日:NHK関東甲信越お昼番組「ひるまえほっと」に山澤さん特集の中で担当教師ビデオ出演
  • 2023年度静岡県SDGsアワード学校の部:中学の部で優秀賞

以上です。有難うございました。以下は柿田川サントムーンショーと展示の画像を掲載させていただきました。是非ご覧ください。展示は3/28㈮まで飾っています。

<3/22㈯スケジュール>

  • 3/22㈯は正午にSBSラジオ公開放送に7名が出演しました。希望者です。リハーサルで練習し、本番では自分の役割やショーへの思いを話していました。
  • 13:30~14:00:モデルのリハーサル、その後衣装に着替える。
  • 14:30~ランウェイ①
  • 15:30~ランウェイ②
  • その後、展示ボランティアは別館オアシス1階のスペースに今年度の24グループの作品展示をする(トルソー10体、壁に引っかけて展示、壁に画像を貼る)。

スタッフ一同と山澤亮治さんで撮影



朝早くからステージ設営有難う!



公開ラジオの打ち合わせ①







公開ラジオの打ち合わせ②



ショーが始まりました!




































































別館1階オアシスの展示












ショー後の別館アネックスで作品展示準備、助かりました!有難う!



<生徒スタッフの振り返り>










































 

2025年3月24日月曜日

令和6年度 暁秀高等学校 卒業式 答辞

 答辞


 沼津の風の強い冬が過ぎ、桜のつぼみとともに春の訪れを感じる今日、私たち一三七名は加藤学園暁秀高等学校を卒業します。本日はこのような素晴らしい卒業式を挙行していただき誠にありがとうございます。お忙しい中足を運んでくださったご来賓の皆様、そして保護者の皆様、卒業生一同心よりお礼申し上げます。


 高校三年間で私たちの世界は大きく広がりました。様々なことを経験し、学んだことで、自分と周りの人たちだけで構成されていたものが、世界に続く広大無辺なものになりました。


 まず、学問が私の世界を広げてくれました。日々の授業で新しい知識を得、私たちは毎日少しずつ知見を広げていきました。歴史の授業では時間をさかのぼり、世界を駆けめぐることで、私たちが住む現代社会の構図の理解につながりました。国語の授業では、新しい価値観に遭遇するたびに困惑しながらも、その作品の時代背景や登場人物を分析することで、自分の考え方とは違っていても、他人の価値観を尊重し、受け入れることができるようになりました。数学の授業では、難問を前に迷子になりながらも、手順を一つずつ踏み、答えにたどり着くまで丁寧に、一行一行、解答用紙に式を書き続けました。化学では、日々身の回りで起きる現象を分子レベルで考え、あらゆるものを構成する小さな粒を通して世界を理解しようとしました。このようにして、私たちはこの三年間で膨大な知識を得ました。これらの中には、社会に出たときに役立つこともあれば、この先一生思い出すことのないものもあるでしょう。しかし、私たちはこれらを学ぶプロセスで、「考える力」を得たことは確かです。夏目漱石の『こころ』を読んだとき、「私」と「K」それぞれの立場に立って考えたこと、数学の問題を解くときに論理的に筋道を立てて答えにたどり着けたこと。すべては私たちの「考える力」を育んでくれました。そしてこの「考える力」は、これから社会に出ていく私たちにとって、大きな糧となるでしょう。

 

 次に、ここで出会った仲間が私の世界を広げてくれました。私たちがともにした暁秀祭や修学旅行は、最高の思い出です。文化祭で、クラスのみんなで力を合わせて企画した模擬店。みんなであれこれと意見を出し合い、前日は下校時間ギリギリまで、当日は早朝から開店直前まで飾り付けにこだわった3Zのお店は私の誇りです。修学旅行で訪れた九州では、長崎原爆資料館、雲仙岳災害記念館、中華街などを巡り、ホテルの部屋では毎晩遅くまで語り合いました。球技大会では本気になって戦い、涙も流しました。これらの非日常的な行事の思い出とともに、教室で過ごした日常も、今となってはかけがえもない思い出です。課題が終わらない、とぼやいたり、移動教室から忘れ物をみんなでホームルームに取りに戻ったり。欲を言えば、もう少しみんなと一緒にいたいです。私は仲間から本当に多くのことを学びました。信頼している人だからこそ、本気で自分の意見をぶつけられること。共通の思い出について語り合えることのうれしさ。本当に慕うことができる仲間がいることの尊さ。みんなには、言葉では言い表せないほどの感情でいっぱいです。時には腹を立てたこともありましたが、いま振り返ると、みんなのおかげで私は「高校3年間楽しかった」と素直に言い切ることができます。大げさに聞こえるかもしれませんが、仲間のおかげで、私の世界は豊かになり、仲間は私の世界に彩りを与えてくれました。


 そして、先生方。卒業生を代表して、今まで私たちのためにしていただいたことすべてにお礼申し上げます。私が五年間携わった生徒会活動から学んだことの一つに、先生方はいつも一番に生徒のことを考えてくださっている、ということがあります。先生方は授業やホームルーム、日常の何気ない会話でまで、いつも私たちにもっと大きい世界があることを教えてくださいました。先生方が教えてくださったことがなければ、私は世界はこんなにも広いものだとは知りませんでした。五年間にもおよび大きな愛情を持って担任してくださった一木先生を始め、私は、関わりのあった先生方はもちろん、全ての先生方にお礼申し上げます。今まで本当にありがとうございました。またいつか、何かあった時には、頼らせてください。


 在校生の皆さん、今日は私たちの門出を祝うために参列していただき、本当にありがとうございます。私たちは、今までさまざまな形で皆さんに支えられてきました。テスト前や部活動での応援の一言が、本当に力になりました。これからみなさんにも、大変なこともあるかもしれませんが、一日一日を楽しんで、悔いのない高校生活にしてください。応援しています。


 最後に私の家族へ。ここまで私の世界が広がった、と言ってきましたが、それはなによりも、家族がいなかったらできませんでした。私を快く数々の課外活動に参加させてくれたこと。毎日愛情たっぷりのお弁当と一緒に学校に送り出してくれたこと。本当に、感謝でいっぱいです。これから先も、私がどこに行っても、私の世界の中心には家族がいるでしょう。


 この三年間、私たちの世界は大きく広がりました。しかし、それとはくらべものにはならないくらい速いスピードで、世界情勢は変化しています。世界には多くの問題があり、それは日々増えるばかりです。私たちは今日、加藤学園暁秀高等学校を卒業しますが、何らかの形で、これからも変わりゆく世界について学び続けなければなりません。私たちはこの学校で得たすべての力をもって、社会をよりよくするために、それぞれの努力を続けます。




 最後になりますが、母校の更なる発展と、先生方、学校関係者の皆様のご健勝をお祈りすると共に、私たちがこの場に立つまでサポートしてくださったすべての方々に限りない感謝を込めて、答辞とさせていただきます。


令和七年三月十日 

卒業生代表 ヤング藤代愛紗





2025年3月18日火曜日

令和6年度暁秀中学校卒業式 卒業生代表挨拶

  桜のつぼみが膨らみ始め、春の訪れを感じる季節となりました。本日は、私たち卒業生のためにこのような素晴らしい式を開いていただき誠にありがとうございます。そしてご多忙の中、ご出席くださいました来賓の皆様、校長先生をはじめとする先生方、保護者の皆様、在校生の皆さん、卒業生一同を代表して心よりお礼申し上げます。

 今日私たちは卒業します。思い返せば入学してから今日までの三年間はあっという間でした。何気なく過ごしてきた中学校生活は今となってはかけがえのない時間に思えます。暁秀中学校での充実した時間の中で、私たちは多くのことを経験しました。私たちが入学したころはまだ、新型コロナウイルスによってさまざまなことが制限されていました。ほとんどの人がマスクを着用して、行事も縮小されていました。また、入学当初は小学校のころとは勉強面や環境面で大きく異なるため不安も感じていました。しかし、先生方のご尽力にはじまり、仲間や先輩方、そして後輩との協力もあって三年間を無事やりきることができました。

 一年生のときの暁秀祭は、新型コロナウイルスによってさまざまなことが制限されていました。文化祭はリモートで行われ、体育祭は例年より規模を縮小して行われました。当時はとても残念に思っていましたが今となっては、活動範囲が限られたからこそよりクラスの団結力が高まった、いい思い出です。さまざまな行事が縮小されて行われる中、例年通り行われた富士山合宿は今でも覚えています。学年全体で登山をし、目的地に着いたとき、雲がかかっていた空が一瞬だけ晴れ、日の光が見えた瞬間の感動は忘れられません。

 二年生の時、新型コロナウイルスによる制限が緩和され、さまざまな行事がコロナ以前の規模で行われるようになりました。文化祭や体育祭では中高一貫校の特権である学年の壁を超えて盛り上がる様子はとても心躍りました。また、バイリンガルコースで行ったコミュニティプロジェクトではボランティアも行いました。先輩方や後輩たちと一緒に協力して、一つのことを行うのはとても難しかったです。しかし、その際、人とのつながりやコミュニケーションの大切さを学ぶことができました。

 三年生の時、私はαコースへ入り、人生で初めてのクラス替えを経験しました。最初は上手くやっていけるか不安でいっぱいでしたが、新しい仲間や先生方からのサポートもあり、すぐ馴染むことができました。また、中学三年間で一番大きな行事である修学旅行では北海道へ行きました。有珠山では自然災害の恐ろしさやそれに対する対策を学ぶことができました。札幌市では外国人留学生の方々と一緒に行動をしました。最初は、緊張してうまく会話ができませんでしたが、徐々に慣れていき、スムーズに会話ができるようになりました。しかし、時折わからない英語もあったので改めて英会話の難しさを実感することができました。宿では寝坊して朝食の集合時間に遅れ、注意を受けたのも今ではいい思い出です。記憶に新しい球技大会ではみんなで一緒に協力し、競技を盛り上げました。結果こそ、よくはありませんでしたが絆をさらに深めることができたと思います。

 普段の授業とは異なる面で努力したことは部活動でした。私はバスケ部に所属することにしましたが、一年生のころは運動音痴で何をやってもうまくいきませんでした。しかし、先輩方や顧問の先生の教えもあって、最終的に試合に出られるようになり、沼津市内の大会で優勝することもできました。もちろん、試合に出るまではたくさんの苦しい思いもしましたし、時には挫けそうなときもありました。それでも部活の仲間や保護者の方からのご声援に励まされ、最後まで頑張ろうと思うことができました。また、部活動では仲間と出会えたことだけでなく、忍耐力や努力することの大切さを学ぶことができました。私は部活動で得たものはとても大きいものだと思います。

 このような貴重な経験を重ねることができたのは自分だけの力ではなく、周囲の方々のご支援のおかげです。三年間いつも私たちの助けになってくださった先生方、私たちが学習面で悩んでいるときいつも相談に乗っていただきました。また、私たちが間違ったことをした際に、真っ先に注意し正しい道へと導いてくれました。いつも私たち一人一人のことを考え、暖かい目で見守っていただき心より感謝しています。そして、私たちを支えてくれたお父さん、お母さん、いつも仕事や家事で忙しい中、毎朝早く起きてお弁当を作ってくれました。部活動でも早い時間からの送り迎えを何度もしてくれました。また、部活動や人間関係、学習面で悩んでいた際には相談に乗り、一緒に解決策を考えてくれました。本当にありがとうございました。これからも様々なことでお世話になると思いますが、どうぞよろしくお願いします。

 あっという間の三年間はもちろん楽しいことだけではありませんでしたが、どんな時も支え合い、お互いを高め合う仲間とともに学校生活を送ることができ、とても幸せでした。日常の授業も部活動も仲間がいたからこそ乗り越えることができました。時に壁にぶつかることもありましたが、そんな日があったからこそ今の私たちがいます。これからもまだまだ人生は続きますが、この暁秀中学校で学んだことを糧にしてこれからも日々精進していこうと思います。

 最後になりましたが、学校生活を支えてくださったすべての方々にお礼申し上げるとともに、暁秀中学校の更なる発展を願って答辞の言葉とさせていただきます。


令和七年 三月十日 

卒業生代表 石井堅清


美術科コンクール受賞報告2

 京都精華大学主催 SEIKA AWARD 2025 授業部門に本校生徒1名が入選し、京都精華大学ギャラリーTerra-Sにて3月15日㈯~3月23日㈰まで展示されています。全国の高校生1,011点の応募から150点入選作品の1点として選出されました。詳しくはセイカアワードホームページを参照して下さい。


ベルナール・ビュッフェ美術館コンクール主催第44回絵画展では本校中学生から5名入賞しました。
           
           銅賞
           銅賞
              入選
              入選
              入選

令和6年度明るい選挙啓発ポスターコンクール(沼津市)では本校中学生3名入賞しました。

              入選
              入選
              入選

静岡デザイン専門学校主催 高校生デザイングランプリ2024では本校高校1年美術選択者から4名が入選しました。
入選

入選
入選
入選

2025年3月14日金曜日

3/22㈯柿田川サントムーンで暁秀デニムコレクションの作品発表と展示のお知らせ

 2022年から始まった中学2年生対象の探究学習で製作活動した「暁秀デニムコレクション」が2024年度をもって終了となりました。その集大成として1期から3期までのモデル18名が3/22㈯の14:30~、15:30~に本館1階セントラルコートにてランウェイをします。

 また裏方の中2から高1までのボランティア生徒が、運営のサポートを会場スタッフの大人の方の補助をさせていただきます。(司会、ミキサー、撮影、会場設営、モデル送り出し、衣装等)。モデル、裏方の生徒達とは何度も打ち合わせをしながら当日を迎えます。

 3/23㈰~3/28㈮には別館オアシス1階にて2024年度の中学2年生(1組~3組)の24つのグループ作品が展示されます!  

 素敵なポスターを柿田川サントムーン様に作っていただきました。有難うございます。



 


3月22日㈯:柿田川GDC(柿田川暁秀デニムコレクション)のイベント報告です!

   2022年度(1組~4組)、2023年度(1組~3組)、2024年度(1組~3組)までの中学2年生の探究学習では廃棄寸前のデニムのアップサイクルした製作に取り組みました。素材は東京の株式会社ヤマサワプレスの代表取締役の山澤亮治さんから無償で提供していただき、毎回のテーマを決...