7月のCSは、下書きの小テーマの再考から始まりました。
ヤマサワプレス代表取締役の山澤さんからいただいた前回のアドバイスをもとに、自分たちのデニムを見ながら小テーマに重要なワードを入れたり、構想を練り直して下書き①②を完成させました。各グループの思いを1つのデザインにまとめ上げる下書きは、誰が見ても相手に伝わるような書き方・描き方で表現しなければいけないところがとても難しかったようでした。
次に、下書きが合格したグループから、製作準備へ入りました。リメイク製作で使用したい材料や次回の持ち物についての相談を行いました。
デニムのリメイクアレンジやほどき方、型紙の作成方法などを学び、いよいよデニムをほどきました。デニムはとても丈夫に縫製されていて縫い目も硬いため、リッパーを使って慎重にほどきました。解体するのも楽しい様子でした。デニムの原型、各パーツ、色の濃淡部分、驚き、発見がどんどん出てきました。
2学期のCSは、下書きをもとにグループで製作活動を行っています。今年度は、手縫いの他に、ミシンでの縫製にもチャレンジしています。1年生の家庭科で製作した「リバーシブルバッグ」や、2年生で製作した「コースター」でも、たくさん縫製の練習をしてきたので、どのグループもお手のものです!
また、昨年度の先輩が製作したものよりも良いものを作りたい!と、高い意識をもって頑張っているグループや、下書き段階からサンプルを製作したグループもあり、各グループの作品の中には、中学生の無限の可能性が溢れています!休み時間には、昨年度の先輩たちが家庭科室の外から窓を開けて、「先生、デニムリメイクをやっているの?いいな、また作りたい!!」と笑顔で声をかけてきて、後輩たちは先輩に製作物を見せながら、意見交換したりアドバイスをもらっていました。昨年度のCSのまとめとして行った「後輩へのアドバイス動画制作」や、山澤さんとの「リフレクションの会」が自然に根付いています。
9/16㈯のCSには東京から山澤さんが来校して下さり、21グループすべてにアドバイスをしていただきました。やはり、専門家の方からのアドバイスは的確でセンスが 違います。
デニムリメイクに取り組んでいる先生、頑張って!
~山澤さんのお話より~
2か月ぶりに見て、思った以上に進んでいて考えたことが形になっていて嬉しかったです。今、10月に上海のファッションウィーク、百貨店のイベント、2月にはニューヨークコレクションを控えていて皆と同じようなことをやっています。誰に何を着せるか、どういうコンセプトでものを作るか、10月の準備は80%出来ています。
皆のキラキラした目を見ていると、「洋服作っていて良かったなぁ」と思いました。1つ1つのグループを見ていて課題があると思いましたが、越えられないものではないと思います。ひとひねり、ふたひねり、したらもっともっとクリエイションが良くなると思います。
毎回のCSでは、活動報告をグループ内で確認して、次回の予定内容や自分の役割を決めています。こうした活動は、自立して社会に生き、個人として豊かな人生を送る基礎を養う場としての経験につながっていきます。
今後もグループ全員でアイデアを出し合い、協働して、今年度のテーマ「Freedom(自由)」を十分に表現できるよう、サポートしていきたいと思います。
提供していただいた貴重なデニムを残さず利用してリメイク作品をつくり、ファッションショーを実現し、実際に着用していくことで、社会課題であるSDGsについての理解を発信し、深め、自分事として考え、行動できる人になって欲しいと思います。
やはりこの活動、ドキドキワクワクが止まりません。楽しいです!