2023年3月20日月曜日

令和4年度暁秀高等学校卒業式 卒業生代表挨拶

 

暖かい陽の光が降り注ぎ、桜の蕾も膨らみ始め、春の訪れを感じる今日、私たち卒業生一〇四名は加藤学園暁秀高等学校を卒業します。本日は私たちのためにこのような厳かな卒業式を挙行していただきまして誠にありがとうございます。卒業生一同、心より御礼申しあげます。

 三年前、新しい出会いや環境への期待に胸を膨らませる余裕もなく、未知なる感染症に振り回されたあの春から、私たちの高校生活は始まりました。

 一年生の時はほとんどがオンライン授業で、学校に行くことも叶わず、目まぐるしく変化していく世の中についていくので精一杯でした。授業が終わり、真っ暗になったパソコンの前で、「いつまでこの生活が続くのだろう」と先の見えない不安でいっぱいだったことを今でも覚えています。それでも、少しずつみんなと教室で過ごす時間が増えていくたびに、画面越しではなく、面と向かって笑い合えることが、隣で授業を受けられることが、どんなに嬉しいか、気づかされました。

 二年生の修学旅行は、奈良・伊勢地方を訪れ、最高に楽しい三泊四日の旅になりました。堂々とした姿に思わず感嘆の声が上がった法隆寺、他愛もない話に花を咲かせたホテルでの夜、伊勢神宮の参拝では「神様に何をお願いしたか」で盛り上がりました。どんな歴史ある建造物よりも、私たちの友情こそ何よりも唯一無二でかけがえのないものでした。

 そして、三年生。高校生活最後の暁秀祭。それぞれのクラスが協力して作り上げた個性溢れる映像作品に笑い合った文化の部。練習の成果を存分に発揮し、応援団や両軍ダンスの素晴らしいパフォーマンスに歓声を上げた体育の部。胸が熱くなるような思い出に溢れたあの二日間を、いつか大人になったみんなと懐かしむ日が今から楽しみです。

 この三年間、知恵を出し、工夫し、共に新しい時代を乗り越えていくみんなが、とてもまぶしく見えました。思い描いていたような学校生活ではなかったかもしれません。でも、できる限りのことをしてきた今までの思い出全部が宝物で、意味がなかったなんて思いません。

 私は暁秀で将来の夢を見つけることができました。沼津の魅力を発信するために、友人と共に短編小説を執筆したことをきっかけに、地域の良さを広め、伝えていく活動の楽しさに気づき、大人になっても人と地域をつなぐような仕事をしたいと考えるようになったのです。IBを通じて培われた、世界や地域における問題を自分事として捉え、思考し、行動するこの課題解決力は、私に沢山の経験を与えてくれました。

 勉強も、部活も、課外活動も、一人で成し遂げたことなんてたった一つもありません。「一緒にがんばろう」と声をかけてくれた友達。普段の生活指導から真剣な進路相談まで、常に親身になって向き合ってくださった先生方。そして何よりも、ずっと近くで私たちの成長を見守ってくれていた、家族の存在。これまで沢山喧嘩をして、心にもない言葉で傷つけてしまうこともありました。でも、お父さんやお母さんからの愛情を疑ったことはありません。そんな言葉も、行動も、すべて私のことを想ってくれたものだと今なら分かります。十八年間、本当にありがとう。

 理不尽と、予想もできない困難が連続する世の中で、辛かったこと、苦しかったことはたくさんありましたが、それと同じくらい、卒業しても忘れたくない大好きな出会いと光景があります。この校舎を去っても、私たちの青春は終わりません。これまで暁秀で重ねてきた一瞬一瞬が、これから先の私たちを支え、導いてくれることでしょう。

 最後になりますが、母校の更なる発展と、先生方、学校の関係者の皆様のご健勝をお祈りすると共に、全ての方に限りない感謝を込めて、卒業生の挨拶とします。

 令和五年 三月十日 卒業生代表 駒走旬星






令和4年度暁秀中学校卒業式 卒業生代表挨拶

 冬の厳しい寒さも和らぎ、空が春の日差しに満ち溢れてくる季節になりました。

 先生方、私たちのためにこの様な素晴らしい卒業式を挙行して頂き、誠にありがとうございます。また保護者の皆様には、この晴れの式にご臨席を賜り、卒業生一同を代表し、厚く御礼申し上げます。

 思い起こせば三年前、新型コロナウイルス感染症という未知なる脅威に全世界の人が不安な日々を過ごしていました。そんな中、私たちは暁秀中学校へ入学しました。当日は不安を忘れるくらい、春の日差しが降り注ぐ穏やかな日だったと覚えています。そんな期待を寄せ迎えた入学式でしたが、初めて顔を合わせる先生もクラスメイトもマスクを着用し、顔もよく分からないまま私たちの中学校生活は幕を開けました。翌日からはオンライン授業が続き、暁秀祭は中止となり、部活動も制限されてしまいました。このまま三年間、中学校生活を終えるのかもしれないという先の見えない不安、そして小学校の時に思い描いていたキラキラした中学校生活とのギャップに思い悩んでいました。

 そんなコロナとともに始まった私たちの中学校生活でした。しかし、二年生からは制限がありながらも行事や部活動を行うことができました。中学生になって初めての暁秀祭では、クラスのみんなで優勝を目指して一致団結しました。試行錯誤しながら練習を続けたクラス対抗リレーで見事一番を取ることができた体育祭、ダンスやモノマネ動画などをクラスで一から作り上げた文化祭、一年生の頃には体験できなかった素晴らしい思い出が沢山です。

 中学三年生になり行事が復活すると、勉強や部活動だけでなく、最高学年として、行事の企画にも携わるようになり、慌ただしい日々でした。中でも、修学旅行では最高の思い出を作ることができました。私たちは修学旅行で広島の原爆ドームを訪れ、被爆された方の体験談も聴かせていただき、貴重な経験となりました。今もなお続いているウクライナ侵攻。私たちにとって戦争が身近に感じられる今だからこそ、平和の尊さを実感することができました。そして最終日の京都研修は班別で、地域の気さくなガイドさんと共に散策しました。バスに乗り遅れそうになったり、予定の時間通りにいかなかったりとハプニングもあった班別研修でしたが、班員と打ち解けて、ガイドさんとも仲良くなることのできたいい思い出です。

 私たちの中学校生活は、コロナと共に送った三年間でした。しかし制限されていた中学校生活だったからこそ、私たちの日常がどれだけかけがえのないものであったかを実感することができました。コロナウイルスの脅威にさらされ、大好きな昼食の時間は三年間黙食。マスク越しでの授業。思い通りにならないことが多く、悔しい思いを沢山しました。それでも私たちはめげずに学校生活を送り、無事卒業式を迎えることができました。それは何より、私たちを支えてくださった先生方、お父さん、お母さんのおかげです。

 先生方へ。新型コロナウイルスが蔓延し、不安を抱えたまま入学した私たちに、丁寧で分かりやすいオンライン授業を提供していただき、ありがとうございました。そのおかげで、家でたった一人だった私も楽しく勉強することができました。そして三年間私たちを支えていただき、ありがとうございました。私たちは好奇心旺盛で、何かあるとすぐに食らいつき、活気にあふれた学年でした。そんな私たちを受け止めて丁寧にご指導下さったおかげで、毎日の授業が楽しみになりました。高校生になっても私たちの好奇心は止まらないでしょう。これからも私たちは、先生から多くのことを学び、沢山の知識を身につけていこうと思います。

 そして、お父さん、お母さんへ。時の流れは早く、あっという間に卒業です。まず、毎日愛情のこもったお弁当を作ってくれてありがとう。部活の時は休日にも関わらず、朝早くからお弁当を作ってくれました。毎日、お昼においしいお弁当を食べるのがとても楽しみでした。そして夜は私の相談にのってくれてありがとう。テスト前に自信をなくしてしまった時は、話を聞いてもらうだけで心が軽くなり、いつも励まされました。また、学校であった面白い出来事や友達の話をお母さんにするのはとても楽しかったです。毎日の送り迎えや身の回りのこと、お父さん、お母さんがいなければ私の学校生活は成り立たなかったでしょう。本当にありがとうございました。

 そして私たち八十三名は今日、暁秀中学校を卒業します。最後になりましたが、学校生活を支えて下さった全ての方に、改めて感謝申し上げます。

 三年後、それぞれの夢が実現できるよう、高校生活に邁進していくことを誓い、卒業生代表の挨拶とさせていただきます。

令和五年 三月十日 卒業生代表 鈴木玲菜










2023年3月15日水曜日

海外短期研修報告【カナダ】

  2023年2月25日〜3月10日の14日間、中1〜高1の19名の生徒が、カナダのバンクーバーに海外短期研修に行ってきました。

カナダ研修のテーマはSDGsです。現地では、英語のレッスンに加え、SDGs先進国のカナダならではの実践的な学びを経験することができました。

また、UBC訪問や現地校での交流などもあり、充実した研修となりました。













海外短期研修報告【イギリス】

 2023年2月25日〜3月10日の14日間、中1〜高1の19名の生徒が、イギリスのロンドンに海外短期研修に行ってきました。

現地では英語のレッスンに加え、街へ出ての実践的な英会話のほか、ロンドンの名所を余すところなく訪問してきました。












海外短期研修報告【オーストラリア】

 2023年2月25日〜3月10日の14日間、中1〜高1の19名の生徒が、オーストラリアのブリスベンに海外短期研修に行ってきました。

現地では、Holland Park State High School(公立の中1〜高3の学校)の授業に参加をし、英語のレッスンのほかに、家庭科や美術、音楽、体育などオーストラリアの生徒と一緒に学びました。






オーストラリアの先住民アボリジニの方から彼らの文化や歴史を学ぶ機会を得ることもできました。


また、グルフィス大学の見学、ローン・パイン・コアラ・サンクチュアリ訪問など学校外での学びも充実していました。





トルコ地震支援募金

バイリンガルコースの高校1年生が中心となり、2023年2月6日に発生したトルコ・シリア地震による被害救済活動支援のために募金活動を行いました。


活動メンバーによる趣旨

日本が東日本大震災の時に、トルコから多くの寄付金および物資が届き日本の復興に大きく貢献した。そのため日本に住んでいる自分たちが寄付することはその恩返しと考えることができるので当たり前であるといえる。そのため現在日本から自衛隊など多くの支援を日本は行っている。その数多くトルコを支援する中の一部としてトルコの都市復興の一役を担いたいと思いこのボランティア活動しようと考えた。


募金の総額は、4,4283円でした。  

AAR Japan を通じて復興支援活動に充てられます。

ご協力ありがとうございました。




フェンシング 日本代表!

暁秀中学2年生のバーナード洋人くんが、ウズベキスタンで3月に開かれるフェンシングのアジアジュニア・カデ選手権の日本代表選出が内定し、沼津市役所を訪れ、頼重秀一市長から激励を受けました。



2023年3月7日火曜日

「GDC2022(暁秀デニムコレクション)リフレクションの会(2023.2/27㈪)!」実施

 昨年の暁秀デニムコレクションで授業、本番のショー、など大変ご指導いただいたヤマサワプレス代表取締役山澤良治さんを、ショーのプロジェクトの締めくくりとなるリフレクションの会にお迎えし、たっぷり中学2年生とお話をすることが出来ました!










 私たちは、ファッションショー後に後輩に対してアドバイス、コメントの動画を作成しました(まだ後輩は4月に視聴します)。

 今回のリフレクションの会で、中学2年生は、製作過程、ショーなどを振り返り、そこで疑問に思ったことを山澤さんからアドバイスをいただき、みんなが次のステップで生かせるような時間になりました。


  • 生徒:製作段階のアイディア出しで山澤さんがまわりのものからアイディアを見つけた方が良いと言いましたが、0から1を出したら、そこからどう伸ばしていったら良いのか教えてください。


  • 生徒:ある目標にたどりつくには中間目標をたてるとたどり着きやすいよと山澤さんから教えていただきましたが、最終目標の大きさによって変えますか?


  • 生徒:モデルを初めてやりましたが、どうアピールしたら良いか難しかったです。


  我々教師たちにとっては、タジタジの質問です。


  • 山澤さん:歩いているときにヒントが出てきたり、書く時には書いて、いつも気軽にまわりを見て意識していくと良いですよ。モデルのアピールの仕方については、客観的に自分を見て自分をどうプロデュースするか、俯瞰してみる。自分をコントロールすることが出来たらモデルは恥ずかしくないと思う。


 リフレクションの会の開始すぐには手も挙がりませんでしたが、次第に沢山の生徒が挙手しました。1つ1つの質問に丁寧に山澤さんは答えていただきましたが、残念ながら時間制限のため3人の生徒の質問が発表出来ませんでした。約70分の中で15名の質問に答えていただきました。有難うございました。


 山澤さんは最後にこのようなお話をしてくださいました。

「次の年の後輩達が君たちの参考の資料を使って、ファッションショーのテーマ作りから行います。君たちが出来なかった「どうしてファッションショーをするのか」から始めます。その礎を作った君たちは本当に素晴らしいと思います。自分自身がやりたいこと、忘れていたこと、こうしなきゃならなかったな、等色々なことが勉強になったと思います。今後の活動に役立ててほしいと思います。」

 

 来年度のGDC(暁秀デニムコレクション)は4月から計画開始です。わくわくが止まらない私たちのプロジェクトです。後輩につなげ、全校につなげ、地域につなげ、世界に、未来につなげGDC!!




令和6年度入学式を挙行しました

 本日令和6年度入学式を挙行しました。 あいにくの雨となりましたが、新入生の爽やかな笑顔が大変印象的でした。 明日から始まる学校生活を充実したものにしていきましょう。