10月から中学2年生のCS(コミュニティ・スクール)の授業では、
SDGsの学習としてデニムをリメイクすることに挑戦しました。
デニム・ジーンズ博士になろうという10月のコラボ授業前の授業では、
デニムの歴史、リーバイスの歴史、リーバイス501のパーツ紹介、しわの価値などを学びました。
これは大切なパーツを学んでこそリーバイス501の良さが深く理解できるためです。
1990年代のビンテージブームには日本が大きく関わっていることや、
現在ではエシカルなファッションを重んじるアパレル会社も増え、
ハイブランドの会社もリメイクを多く扱い発表していることも学びました。
11月からは山澤さんとのコラボ授業が2回行われ、製作のデザイン、
生徒へのアドバイス等をオンライン上でご指導いただきました。生徒たちもどんどん本番のファッションショーに向けて、
審査の対象となるナレーションを入れたメイキング動画制作、
製作の完成へと毎日が充実していました。
3~4人の30グループの為に、
ヤマサワプレスさんから無償で30本のリーバイス501を提供していただきました。
色やサイズ、ほつれ具合などが同じものは無いのですが、
各グループリーダー間で上手に選ぶことが出来ました。
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各クラスのランウェイの音楽は、放送委員が候補を皆に紹介し、
投票で各クラスの曲が決まりました。
グループのデザインは、2回の下書きを描き、
コラボ授業で山澤さんからの評価の基準等をアドバイスしていただき、
審査用のエントリーシートをしっかり描き上げました。
徐々に説明やデザインも丁寧になってきました。
製作上、材料は出来るだけ購入品は使用せず、家からの持ち寄り、
家庭科室にある端切れやボタン、糸、さしこ針を使用し、
布用のり、グルーガンで形にしていきました。
ミシンを使用しなくてもPC等で調べたり、家庭科教員に相談したり、試行錯誤を繰り返していました。
リハーサルを2回行い、最終回の授業としてファッションショーが行われました。
株式会社ヤマサワプレスの代表取締役山澤亮治さんも、
ショーのために東京から駆けつけて下さいました。
自作のデニムスーツが素敵です。生徒たちの歓声が上がります!
会場は華やかにレッドカーペット、デニムカラーのバルーン。
さあ、いよいよ30チームの作品のお披露目です! この日のために用意した各グループのメイキング動画が流れます。そこには、テーマの解説、作品の説明、苦労したこと等、グループの軌跡が詰まっています。そして音楽に乗ってモデルの登場!グループテーマに合うように全身をコーディネートしました!
山澤さんをはじめ、審査員の前でモデルは堂々とポージング!!
30チームがランウェイを駆け抜け、審査の時間です。 整列したモデルのもとに、山澤さんがいらっしゃいます。
モデル一人一人に話しかけ、じっくりと作品を見てくださいました!
生徒たちも、自分たちの作品に込めた気持ち、工夫を熱く語ります!
厳正な審査のもと、BRONZE、SILVER、GOLDの賞が決まります。
そして表彰式。
【BRONZE】和装のグループ:Lune(ルン)
【SILVER】切り離したデニムを革ひもで繋いだパンツのグループ:SKY(スカイ)
【GOLD】ビスチェやスカート、レッグカバーを制作したグループ:antiera(アンタイエラ)
惜しくも受賞を逃したグループも、教員がびっくりするアイディアと工夫、
クオリティ、本番の堂々とした雄姿を見せてくれました!
山澤さんからのお話では、
「経営でもデザインでもヴィジョンがしっかりしているところは強い」というお話が印象的でした。
どのようなことを伝えたいのか、どのような背景やテーマを届けたいのか、
どのように表現したいのか、一貫したものを見せているか、
をもとに今回のGDCを観て下さったとのことでした。
私たちは、古いものをじっくり考え、格好良くアップサイクルする、
作る責任使う責任の意識を持つ、グループで協力する、様々なことを学んだCS活動でした。
中学2年生の諸君、これがゴールではないですよ。SDGsの活動はこれからも続きます。
どんどん一緒に発信していきましょう。
皆さん、このアップサイクル製作は、簡単で楽しいですよ!
サイズが小さくなった衣類で作ってみませんか。
11/23㈬静岡第一テレビで放映されました。
11/24㈭静岡新聞に掲載されました。