8月3日(木)、本校美術室において沼津市教育委員会文化振興課が主催する山口源顕彰事業「二版多色木版画ワークショップ」に中学高校美術部11名(中学生7名、高校生4名)が参加しました。
この沼津市事業に本校美術部は毎年夏休み参加しており、2018年銅版画(ドライポイント)、2019年シルクスクリーン、2020年回転木版画、2021年銅版画(エッチング)、2022リトグラフ、そして2023年二版多色木版画で6回目の開催となりました。山口源という海外においても高く評価された版画家が沼津にゆかりがあり、そのことを顕彰する事業として「山口源新人賞」受賞経験者を講師とする版画ワークショップなので、専門的な版画を若手版画家から学ぶことができる貴重な機会です。
今回は、山形から木版画家木村美咲先生(第36回日本版画協会版画展 沼津市山口源新人賞受賞)が来校され指導を受けました。二版多色という浮世絵版画の基本である版を重ねて刷る方法で、見当を使い和紙を重ねて刷っていきました。ぼかし刷毛を使って丁寧に刷る方法と、彫刻刀で彫った板を細かいやすりで滑らかにして、刷りにぼかしの表現を入れる技法を学びました。制作時間は3時間程度でしたが、部員たちは次第に版の重ね刷りをマスターして、色の重さなりがきれいな仕上がりとなりました。
部員たちは、木村先生のぼかし彫りの版木を直接触ることができ、版画家の刷りの細やかさを直接感じることができました。木村先生には、沼津淡島を題材にした作品もあります。