1/12~1/16、高校2年生バイリンガルコースの髙野乃愛さんを中心とした有志メンバーが、「カリグラアート展」を開きました。今回のテーマは「いじめ」。
「目の前の人・時・気持ちを大切に」
(高1・眞木花音、岡田桜子、石井花怜)
「NOという勇気」
日本人は皆優しいと私は思う。
でも、その優しさって自分を抑え込んでいるからなんじゃない?
自分で自分をいじめないで、
もっと自分に優しくなろう。
“NO”は自分の弱さじゃない。
“NO”は相手の全否定じゃない。
“NO”をもっと自分のために表現していこう。
(高2・平野琴葉)
「立場」
「立場」という言葉の「立」という字を小さく遠くに描くことで、いじめられている人を表現し、「場」という字を横に間延びさせることでいじめを見ている大勢を表現した。そして矢印を用いることで「場」の人たちに自分が「立」になったらどうのように感じるのかを考えてもらうようにした。
(高2・髙野乃愛)
「あと五秒 考えてみよう あの子の気持ち」
僕は今回この作品を俳句にすることで皆にリズムよく伝わりやすいようにしました。
この作品はいじめている人、いじめられている人、どちらでもなくいじめの現場を見て見ぬふりをしている第三者に向けて書きました。
第三者は、いじめを発見すれば大概すぐ自分の保身に走り、いじめに加担したり見て見ぬふりをしてしまいます。
そうではなくあと五秒立ち止まって考えてみよう。その五秒で何かが変わるかもしれないということを伝えています。
(高1・中村至恩)
「その五秒で 変えてみせよう あの子の人生」
いじめられた人はそれがきっかけで精神疾患に老い入ったり、不登校になったり、一生のトラウマになってしまったり…人生を大きく左右されてしまうことがあります。だからこそ、とても勇気のいることだけれど、衝動的にその立場から逃げ目を背けるのでなく、あと五秒立ち止まり自分の取るべき行動を考えることが大切だと思いました。そこで手を差し伸べることで、その人の人生を変えることになるかもしれません。
(高1・池田楓悠)
「言葉の力」
現代には心無い言葉があふれています。物理的ないじめに限らず、オンライン上でのサイバーいじめや誹謗中傷が後を絶ちません。言葉は時に人を傷つける武器になるのです。本人が思う以上に相手を傷つけてしまう、言葉の威力を私たちは改めて認識しなくてはいけないのではないのではないでしょうか。しかし、言葉は時に人を癒す優しさにもなります。傷ついている人、辛い思いをしている人を救うようなそんな温かい言葉もあるべきです。そして、人が傷つけられる状況を見て見ぬふりをするのではなく、自身の言葉で声をあげるという意味でも私たちは言葉の力を意識することが必要です。世の中が心ある言葉であふれることを願っています。
(高2・金子美優)
最後に、金子みすゞさんの「こだまでしょうか」という詩を紹介します。
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「もう遊ばない」っていう。
そして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。
当然のことですが、自分と他人は異なる存在です。
でも、使う言葉次第で、誰とでも「こだま」のように響き合える関係になれるのです。
今から5秒であなたも新しい関係を築いてみませんか?