中学2年生(1組~3組)の生徒は前回手作り味噌を使用した味噌汁実習をしました。4月に仕込んだ味噌を味わいましたが、心にしみる美味しさでした!
2学期に引き続き、授業は日本の食文化を学んでいます。米の栽培が難しい地域で水はけの良いところでは、うどんなど小麦文化が栄えました。近海で穫れる魚でだしを取ったうどんは、今でも日本では人気の個性的なうどん地域が多いです。今回の実習では若干讃岐うどんをイメージしたコシのあるうどんでうどん実習を計画しました。
使用した粉は強力粉、薄力粉同量にしてタンパク質の含有量が強力粉寄りの粉でうどんの麺を作りました。1回目の実習ではうどんを打って冷凍する、2回目の実習では混合出しで麺つゆを作り、教師が作った「かえし」と10:1で合わせた麺つゆをかけて試食をしました。混合だしには、沸騰直前の昆布で取っただしにかつお節を入れたものを作りました。コクのある深い琥珀色のだし汁が出来ました。そこに「かえし」を入れます。試食では五感を使っておいしさを味わっていました。
混合だしに使用した昆布とかつお節は、教師が実習後、みりんと醤油等で佃煮にし、翌日昼食時に生徒に試食してもらいました。「こんな濃いもの初めて食べた」、「佃煮って何?」と食した経験がない生徒は驚いていました。コロナ感染蔓延のために数年間実習の自粛がありました。やっと日本の伝統である手作りうどんの実習が実施出来て本当のumamiの美味しさをみんなで確認した実習でした。
教科書に2013年日本人の伝統的な食文化がユネスコ無形文化遺産として登録されたことが掲載されています。改めて和食を考える授業を今学期みんなとしっかり一緒に学んでいきます。
<生徒の振り返りフォームより>