2025年3月18日火曜日

令和6年度暁秀中学校卒業式 卒業生代表挨拶

  桜のつぼみが膨らみ始め、春の訪れを感じる季節となりました。本日は、私たち卒業生のためにこのような素晴らしい式を開いていただき誠にありがとうございます。そしてご多忙の中、ご出席くださいました来賓の皆様、校長先生をはじめとする先生方、保護者の皆様、在校生の皆さん、卒業生一同を代表して心よりお礼申し上げます。

 今日私たちは卒業します。思い返せば入学してから今日までの三年間はあっという間でした。何気なく過ごしてきた中学校生活は今となってはかけがえのない時間に思えます。暁秀中学校での充実した時間の中で、私たちは多くのことを経験しました。私たちが入学したころはまだ、新型コロナウイルスによってさまざまなことが制限されていました。ほとんどの人がマスクを着用して、行事も縮小されていました。また、入学当初は小学校のころとは勉強面や環境面で大きく異なるため不安も感じていました。しかし、先生方のご尽力にはじまり、仲間や先輩方、そして後輩との協力もあって三年間を無事やりきることができました。

 一年生のときの暁秀祭は、新型コロナウイルスによってさまざまなことが制限されていました。文化祭はリモートで行われ、体育祭は例年より規模を縮小して行われました。当時はとても残念に思っていましたが今となっては、活動範囲が限られたからこそよりクラスの団結力が高まった、いい思い出です。さまざまな行事が縮小されて行われる中、例年通り行われた富士山合宿は今でも覚えています。学年全体で登山をし、目的地に着いたとき、雲がかかっていた空が一瞬だけ晴れ、日の光が見えた瞬間の感動は忘れられません。

 二年生の時、新型コロナウイルスによる制限が緩和され、さまざまな行事がコロナ以前の規模で行われるようになりました。文化祭や体育祭では中高一貫校の特権である学年の壁を超えて盛り上がる様子はとても心躍りました。また、バイリンガルコースで行ったコミュニティプロジェクトではボランティアも行いました。先輩方や後輩たちと一緒に協力して、一つのことを行うのはとても難しかったです。しかし、その際、人とのつながりやコミュニケーションの大切さを学ぶことができました。

 三年生の時、私はαコースへ入り、人生で初めてのクラス替えを経験しました。最初は上手くやっていけるか不安でいっぱいでしたが、新しい仲間や先生方からのサポートもあり、すぐ馴染むことができました。また、中学三年間で一番大きな行事である修学旅行では北海道へ行きました。有珠山では自然災害の恐ろしさやそれに対する対策を学ぶことができました。札幌市では外国人留学生の方々と一緒に行動をしました。最初は、緊張してうまく会話ができませんでしたが、徐々に慣れていき、スムーズに会話ができるようになりました。しかし、時折わからない英語もあったので改めて英会話の難しさを実感することができました。宿では寝坊して朝食の集合時間に遅れ、注意を受けたのも今ではいい思い出です。記憶に新しい球技大会ではみんなで一緒に協力し、競技を盛り上げました。結果こそ、よくはありませんでしたが絆をさらに深めることができたと思います。

 普段の授業とは異なる面で努力したことは部活動でした。私はバスケ部に所属することにしましたが、一年生のころは運動音痴で何をやってもうまくいきませんでした。しかし、先輩方や顧問の先生の教えもあって、最終的に試合に出られるようになり、沼津市内の大会で優勝することもできました。もちろん、試合に出るまではたくさんの苦しい思いもしましたし、時には挫けそうなときもありました。それでも部活の仲間や保護者の方からのご声援に励まされ、最後まで頑張ろうと思うことができました。また、部活動では仲間と出会えたことだけでなく、忍耐力や努力することの大切さを学ぶことができました。私は部活動で得たものはとても大きいものだと思います。

 このような貴重な経験を重ねることができたのは自分だけの力ではなく、周囲の方々のご支援のおかげです。三年間いつも私たちの助けになってくださった先生方、私たちが学習面で悩んでいるときいつも相談に乗っていただきました。また、私たちが間違ったことをした際に、真っ先に注意し正しい道へと導いてくれました。いつも私たち一人一人のことを考え、暖かい目で見守っていただき心より感謝しています。そして、私たちを支えてくれたお父さん、お母さん、いつも仕事や家事で忙しい中、毎朝早く起きてお弁当を作ってくれました。部活動でも早い時間からの送り迎えを何度もしてくれました。また、部活動や人間関係、学習面で悩んでいた際には相談に乗り、一緒に解決策を考えてくれました。本当にありがとうございました。これからも様々なことでお世話になると思いますが、どうぞよろしくお願いします。

 あっという間の三年間はもちろん楽しいことだけではありませんでしたが、どんな時も支え合い、お互いを高め合う仲間とともに学校生活を送ることができ、とても幸せでした。日常の授業も部活動も仲間がいたからこそ乗り越えることができました。時に壁にぶつかることもありましたが、そんな日があったからこそ今の私たちがいます。これからもまだまだ人生は続きますが、この暁秀中学校で学んだことを糧にしてこれからも日々精進していこうと思います。

 最後になりましたが、学校生活を支えてくださったすべての方々にお礼申し上げるとともに、暁秀中学校の更なる発展を願って答辞の言葉とさせていただきます。


令和七年 三月十日 

卒業生代表 石井堅清


3月22日㈯:柿田川GDC(柿田川暁秀デニムコレクション)のイベント報告です!

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