最初に、更生保護の期限についての話がありました。かつて出所者が、社会からの支援が得られず、希望を失って自らの命を絶ったというできごとをきっかけに、出所後の支援の必要性が広まり、更生保護の活動が始まりました。
続いて、地域で更生保護に関わるさまざまな団体についての紹介がありました。保護司だけでなく、多くの市民が協力し合って出所後の立ち直りを支えていることに、生徒たちは関心を抱いていました。
最後に、本校の元教員でもある芹沢先生が現在も保護司の活動を継続されており、谷川俊太郎さんの詩「成人の日に」を引用して「人になるとはどういうことか」と生徒たちに問いかけられました。この言葉は多くの生徒に深い印象を与えたようです。
講話を通じて、生徒たちは「更生」や「支援」といった言葉の意味を改めて考えるとともに、自分たちの自信のあり方にも思いを巡らせる貴重な時間となりました。