昨年に引き続き、今年度も中学2年生で味噌仕込みの実習をしました。本校では6年目になります。
本来味噌仕込みは「寒仕込み」と言われ、雑菌の繁殖が少ない1月や2月頃の気温や湿度が低い時期にした方が適しています。しかし、本校では年度初めの4月の初回授業に行っています。2学期に食物分野の和食の調理実習を行う際に、仕込んだ味噌を使用して秋の野菜を使ってお味噌汁を作ります。美味しさの尺度は色々ありますが、煮干しでだしを取りこの手作り味噌で作る味噌汁は毎年感動的な、格別な味がします。
各家庭の味噌汁に対する意識をもっともっと高め、和食のスタイルをどんどん推進していきたいという事がねらいとしてあります。そこから見えてくる食品事情も3学期には学習していく予定です。
仕込み材料
①
1日水に浸漬してから圧力なべで指でつぶせるほどにした大豆
②
塩
③
米麹(麹菌を蒸した米に培養したもの)
以上です。簡単な材料ですね。
米麹と塩を混ぜた中に皆でつぶした大豆を混ぜ、なるべく空気を抜いたボール状にし、樽の中に投げ入れます。ビニルを表面に敷き、重石用の塩を1割ほど入れ、さらし布をかけて紐で巻きました。約半年の間に発酵と熟成を経て食用の手作り味噌の完成です。美味しい味噌ができるように皆の気持ちも入っています。完成が楽しみです。