11月14・15日に開かれた、立命館宇治高等学校主催の「第3回全国高校生SRサミットFOCUS」に高校2年生のバイリンガルコースの4名が参加しました。
自分たちが取り組んでいるNWCのプロジェクトを紹介するとともに、他校のプロジェクトチームに参入してブラッシュアップするという斬新な企画でした。
立松みどりさんは、リーダーとしてNWCの活動のブラッシュアップに努めました。日頃から社会問題をテーマにオンラインのクイズ大会や啓発活動を続けているNWCですが、参加者が増えないことが悩みの種でした。FOCUSでは、フィリピンの高校生や他校の高校生が意欲的に意見を出してくれ、NWCの今後の取り組みの見通しを立てることができました。
ちなみに、「どうしたら社会問題にもっと関心をもってもらえるか」という難題に対する対策として下記のような意見が出されました。
⑴生徒自身が自分事として、社会問題を調べる
⑵教師が、もっと授業の中で社会問題を扱う
⑶生徒が、社会問題について“アクション”を起こす
まずは知ること、そして行動することの大切さを再確認するとともに、学校という場がもっと「社会を知る場」に貢献すべきだと切実に感じました。教師が社会の現状を伝える役割を果たすこと、教科書で学んだことが社会とどのようにつながっているかを伝えていくべきでしょう。そのような学校であるか、改めて振り返って実践していきたいと思いました。
久保田茄音さんは、富山国際大学付属高等学校の「高齢者サポート・環境分野」のプロジェクトに参入し、最終プレゼンチームに選ばれました。「グループの中で自分ができることを探していくうちに、自分の適性というのを見つけることができた。」と振り返っています。
山口遥菜さんは、武庫川女子大学附属中学校・高等学校の「すずかけクッキー全国展開」というプロジェクトに参入し、全国展開へのアイディアを英語で議論しました。
岩澤佑一郎くんは、福井県立高志高等学校の「『幸せの公式』を作る」というプロジェクトに参入し、幸福度を数値化することへ挑戦しながら、「幸せとは何か?」を考えました。
他のプロジェクトに一人で入り込むという、勇気のいるチャレンジでしたが、1カ月にわたって様々な意見交換をしたことで交友が深まったようです。今後、他校とコラボレーションしたオンラインプロジェクトが期待できそうです。
また、教員と企業メンターの方たちとの交流では、
デジタルネイティブ、SDGsネイティブの高校生たちが、VUCA時代、日本の人口減少時代をどう生きていくか、そこに大人として何ができるのかを話し合いました。
「平等」「公平」な社会から、差別の解消のための「環境・制度の変革」となる「新しいアイディアの創出」が求められていることを確認しました。そして、「社会的情動」を育むために、多様な人たちと意見交換をしていくことの重要性を再認識しました。今まで以上に多様性を尊重し、発言の機会が平等に与えられるような学校現場にしなければならないと切に感じました。
↓FOCUSのホームページに、今回参加した生徒たちが作成した動画が紹介されています。