高1(A~α)の家庭基礎では、「高齢者の方のための肉じゃが」の調理実習を行いました。10月に「第4章超高齢社会を共に生きる」という高齢者福祉分野を学習しました。家庭基礎の実習は、社会の課題に向き合い、高校生がすぐに学校外で進んで実践活動が出来る内容を実践しています。調理実習②回目として、私たちが高齢者の方々に寄り添った調理を身に付け、冬休みになったらもう1度作って欲しい簡単なおかず1品を挑戦しました。
今回の事前学習として、
- 食の特徴を学ぶ(味覚について、かむ力、飲み込む力について)
- 食の形態を学ぶ(常食、軟菜食、刻み食、ミキサー食、ペースト食、流動食)今回は軟菜食です。
- 材料のサイズを知る(食道サイズを超えない)
- 塩分濃度を学ぶ(理想として、1日約6gの塩分摂取量の1/3以下の調理であること
などを学習し、当日の実習を迎えました。
グループ(3人から4人)で調理、配膳し、試食前に上記の塩分濃度計を刺して濃度を測りました。だし汁(かつおぶしだし)を使用し煮込むので、うまみが塩分を上げなくてもおいしくいただける貴重な材料であることを学びました。
塩分濃度の結果は、約1割くらいのグループ(5クラス30グループ)は0.7までの濃度になりました!その他のグループは0.8以上でした。なかなか難しいですね。調味料の調整は各グループで味付けをお任せました。
<実習の振り返り>
- 普段食べている肉じゃがと異なり、高齢者に配慮した肉じゃがを作ると言うことを意識し、味、具材の大きさ、硬さともに適切な工夫を施すことができた。また仲間と協力して迅速に料理をこなすことができた。
- 高齢者介護用と聞いて、味が薄いのではないかと半ば不安であったが、私達も美味しく食べられる上、よりしっかりと出汁の味を楽しむことができて良いなと感じた。 簡単に作ることができて、美味しく食べることができ、介護にも適しているこの肉じゃがのレシピを家でも作って再現できるようにしたい。
- 高齢者と健康な人の好みは若干違うことを感じさせてくれました。親の介護をするときになったら薄味に仕上げていき、健康に配慮していきたいと思います。
- 味は少し濃かったが第1目標であったじゃがいもを柔らかくするという目標は達成できた。班員全員が積極的に素早く行動できたので1番早く終わらせることが出来た。家でも味を調整したり、入れる順番に気をつけたりしておじいちゃんに作ってみたいと思った。
- みんなで作業を分担したり、気づいた人からどんどん行動してテキパキと片づけまで終えることができてよかった。また、じゃがいもの柔らかさにこだわり、とても食べやすくできた。