4月の中学2年生1回目の授業は、味噌仕込みをしました。日本の伝統的な手法によると、なるべく気温の低い時期にしたほうが良いそうです。昔から「寒仕込み」といって、味噌仕込みの時期は1~2月のタイミングがベストなのです。その時期とは少し遅くなりました。毎年作っていますが本校の味噌は美味しいです。
圧力なべで柔らかくした大豆をつぶし、米麹(蒸した米に麹菌を繁殖させたもの)に塩を混ぜたもの(塩麹)につぶした大豆を混ぜていき、団子に丸め、消毒した大きな容器に投げ入れ、平らにして重石をしてさらしをかぶせます。そして約6か月放置します。
どのクラスもニコニコ顔で楽しく仕込むことが出来ました。仕込みの事前に「手前みそのうた」をうたい、踊りました。歌詞がちょうど仕込みの内容なので学習になります。
味噌は出来上がるまで私たちは何もしません。樽の中で「仕込み」→「発酵」→「熟成」をただ温かく見守ってあげれば良いのです。発酵では仕込みで入れた麹菌が自分の役割を果たすと乳酸菌がその次に働き、最後に酵母菌が美味しさを引き立てる仕事をしたら味噌が出来上がります。この樽の中でドラマティックな3種のバトンリレーが私たちの知らない所で行われています。
11月になったらて作り味噌を味わう調理実習が行われます。中2の皆さん、お楽しみに!