4月から中学2年生(1組~3組)のCS(コミュニティ・サービス:探究学習)の授業として、廃棄寸前のデニムからアップサイクルした作品を作り、ファッションショーをしようという活動をグループごとに行っていました。
1学期は構想段階として①テーマを決める、②デザインを考える、③デザインを描く、④検討する、7月末に製作の第一歩で⑤選んだデニムをほどく、をしました。まだまだショーまで程遠く、形になっていないのでよくわからないことも多かったようです。1学期は、㈱ヤマサワプレス代表取締役山澤亮治さんが何度も来校していただいて、直接生徒と対話しながらプランを進めていきました。昨年にはなかった貴重な授業でした。
5月の半ばには東京の(株)ヤマサワプレス代表取締役の山澤亮治様よりデニムを無償でご寄付いただき、リーダーが希望のデニムを選びました。濃いブルー系のものからオフホワイトに近い色のもの、ダメージもそれぞれ違い、どれも味のある魅力的なデニムでした。
夏休みには各自が「ファッションショーの○○について」の調べ学習をし、レポートを書き上げました。その課題は2学期にグループでシェアをし、よりショーへの理解を深めました。
2学期の9月、10月は製作〆切に向けてミシン、手縫い、ダメージを加えたり、様々な手法で仕上げていきました。
GDCファッションショーの週はグループみんなでモデルのランウェイのポージング、ウォーキングについて調べて考え、具体的な動作を付けていきました。リハーサルを6回は行い、記録係はモデルのランウェイを何度も録画し、撮影後はみんなでそれを見て検討しました。当日の最後のリハーサルでは山澤さんからモデルの生徒はご指導を受けました。
さあ、いよいよ当日10/27㈮13:20スタートです。
今年度は審査員の方も豪華です。静岡市の株式会社2012代表取締役の三ツ井夏子さん、山本被服株式会社取締役の山本陵さん、株式会社ヤマサワプレス代表取締役山澤亮治さん、本校後援会副会長藁科真由美さん、が来校され21グループの作品を審査していただきました。
審査員特別賞(山本賞):Angel's wings
審査員特別賞(三ツ井賞):ちょっと多用性
審査員特別賞(藁科賞):リトルマーメイド
暁秀賞:ソーランBOYS
BRONZE賞:和心Unity
SILVER賞:SEASONs
GOLD賞:Dawn Purple(ドーンパープル)
山澤さんの講評より~
去年はご家族皆様に観ていただくことが出来なかったので、今回こうして皆さんに観ていたけたことで学生たちもすごく自身になったと思います。今回ものすごく難しかったんです。賞をもらえなくても大きく差が開いていないです。総合的に良かった人たちが選ばれたという形になっています。 半年間の期間でたぶんファッションに興味がなかった子もいるし、デニムと言うものに全く興味がなかった子もいたと思います。その中でデニムをポンと置かれて課題に向かって一生懸命頭を使って、みんなで話し合ってここまできたその過程に賞をあげたいくらいです。一緒に授業が出来たことに本当にうれしく思っています。
今回はデニムというものが課題でしたが、これから勉強、人間関係の課題にこのデニムのものづくりのこと、デニムを知る、相手を知ること、みんなで話し合ったことを自分の生活にリンクさせていくと意味があるのかなと思います。
リーダー、記録係、デザイナー、モデル、この役割を担いながら各グループは沢山の経験をしました。充実したこの1日はみんなにとってどんなものだったのでしょうか。
次回は山澤さんとショーの振り返りをし、考えをまとめていく「リフレクションの授業」です。意見を沢山出し自分の次へのステップの励みになるよう、授業で活発な意見を出していきましょう。